熊本地震における震災ボランティア報告 災害ボランティアチームVS

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都留文科大学災害ボランティアチームVS (記録者:VS学生)
※熊本報告書がダウンロードできます!→VS熊本報告書.docx

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             写真:ボランティアの基地となった 美里町元気の森「かじか」にある、元保育所施設
1.はじめに
 都留文科大学の学生6名で構成された災害ボランティアチームVSは、5月の長期休暇を利用して熊本県にて災害ボランティアを行ってまいりましたので、報告いたします。


2.スケジュール
4/29(金)夜~5/1(日)朝  夜行バスにて熊本へ移動
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    写真:大学のテントを都留から5張持ち込んで、ボランティアが寝泊まりするテント村ができました。
       (元気の森「かじか」は廃校になった小学校です。)
5/1(日)~5/7(土)午前中 熊本市内を中心に活動
5/7(日)夜~5/8(日)夜  夜行バスにて東京へ移動、その後各自帰宅

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             写真:帰路、熊本駅にて

3.内容
 初日  1年前に閉館した旅館において、荷物の搬出
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 2日目 美里町及び南阿蘇村にて、農家の支援
   
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      ・南阿蘇村にて、子どもたちへの支援プログラムの運営
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 3日目 美里町にて、農家の支援

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 4日目 ・南阿蘇村において、農家の支援
     ・土鹿野(はしかの)地区にて、家屋等の片付け及びニーズ調査
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             写真:熊本市の南に位置する土鹿野集落は50戸の集落のほとんどに赤紙が貼られている

5日目 ・フットパスのコース内においてコースの確認、及び周辺地域でのニーズ調査
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             写真:美里フットパス協会副会長 伊澤るり子さん。RQ九州のキーパーソン
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      ・土鹿野地区にて、家屋等の片付け及びニーズ調査
 6日目 ・鰐瀬集落の個人宅にて、瓦礫片付けの支援
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             写真:隣の家の敷地に倒れた15mの塀(本瓦の屋根が乗せられている。)
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            写真:チェーンソーで3つに解体する。

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       ・熊本市内の飲食店にて、営業の支援
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             写真:被災した「どんと食え」の再開支援。オーナーとVS学生のかもさん


 7日目 最終日 美里町の個人宅にて、瓦礫片付けの支援
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             写真:」被災後表情を失ったおじいさんにやっと笑顔が戻ってきました。」と、
            依頼者である孫の男性(消防団員)から感謝いただきました。依頼者の自宅は全壊だったそうです。
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             写真:河川敷に作られた瓦礫の臨時堆積場             


4.感想
 参加したメンバーがそれぞれ提出した報告書より、特筆すべき点を次に列挙する。
(1) ニーズを汲み取ることの困難
 現地での活動の中には、具体的な依頼がなくても、集落を回り、出会った住民の方々に暮らしの中でのニーズをお聞きし、手伝えることはその場でお手伝いをするというものもあった。
 
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              写真:毎晩PM6:30に開かれるRQ九州のミーティングで発言する学生

しかし、多くの方々は「うちは大丈夫」と、簡単には依頼をされなかった。原因は様々なものが考えられるが、自分よりもっと大きな被害に遭った方がおられるのだから、自分が支援を受けるのは申し訳ないという遠慮、また、他者の支援を容易には受け入れない、熊本の県民性が主に考えられる。
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      写真:犬2匹を連れては小学校の避難所には入れない                        

しかし、地域によっては、あるお宅の支援が終わると、近隣の別のご家庭から新しく依頼が入ることもあり、具体的な依頼がなかったとしても、そのことによってニーズは存在しないというような判断はできないということがうかがえた。

(2) 中長期的な関係性を構築することの重要性
先程述べたように、被災者の方々からニーズや依頼を引き出すのは容易ではない。しかし、隠れた小さなニーズを聞き出すことによって、本当に必要とされる支援が見えてくるのではないか、という考えのもと、私達は一つの集落を継続して訪れるという方法を取ることにした。ビブスを着て、お話を聞く。手伝えることがあれば手伝う。「また来てくれた」と言ってもらえる。そこから地域のニーズに根差した支援へとつながっていくのではないか、という理念である。残念ながら私達は滞在期間か短く、実現を実際に目にすることはできなかったが、長い目で被災地を支援していくことの重要性を感じた。
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            写真:隣の屋根に落ちて刺さった瓦を取り除く依頼がありましたが断念(写真:高田)

(3)リスクマネジメントについて
 被災地でのボランティアは危険を伴うこともある。それは再び大規模な災害が発生したり、作業中に何らかのトラブルが起こったりするためのものだけではない。リスクとして認識すべきものの具体例としては、アスベストによる被害が挙げられる。
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             写真:アスベストを含むスレート瓦
 アスベストは建築物の耐火材や断熱材などに幅広く使用されていた。吸い込むと、肺がんを発症する危険が高くなるが、数十年という長い潜伏期間があるため、リスクとして認知されにくい。リスクマネジメントとしての学びを普遍化し、次の災害に備えるべきではないか、という意見が交わされた。
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 写真:プロパンガスやさんの自宅の片付けを、家族の皆さんとやりました。娘さんは熊大3年、初等教育の学生でした。

学生の報告書全文ができましたので添付します。






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